勇者は呪われてしまった。

SAD(社会不安障害)という呪いにかかってしまった勇者の日記

「不安もパニックもさようなら」買いました

先日ジュンク堂行ってきたときに見つけた「不安もパニックも、さようなら」という本、ネットでポチッておりました。

不安もパニックも、さようなら 不安障害の認知行動療法:薬を使うことなくあなたの人生を変化させるために

不安もパニックも、さようなら 不安障害の認知行動療法:薬を使うことなくあなたの人生を変化させるために

 

「これは買いだ!」と思ったものの、やはり本屋さんのカウンターに持って行く勇気もなく、結局後日ネットでの注文となりやした。 ジュンク堂さん、すいません。

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この本は冒頭部分だけジュンク堂で目を通したのですが、そこで出会ったのが「読書療法」という言葉。なんて素敵な言葉でしょう。とりあえず病院行くのはちょっと延期して、自分でできることをやってみようと、やる気がわいてきました。それだけでも感謝しています。 

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で、実際に、数日前に無事届きました。本屋さんで事前に見てはいたけど、やはり分厚い。辞書レベル。 

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3600円と結構な値段しますが、それだけのボリュームもありますし、たぶん心療内科行ったら、初診1回分でこれくらいか、それ以上すると思うので、医療費だと思えば安いもんです。

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「薬を使うことなくあなたの人生を変化させるために」とあります。ああ、素敵な言葉。すごく期待していますが、実は気持ちの半分はまだ懐疑的です。

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この本、読む前から気に入っているのは、社会不安障害に結構特化した内容であること。認知療法の本って結構あるんですが、やはり多いのはうつ病に対するもの。うつ病社会不安障害って、似ているようで別の病気。タイトルの下にも「不安障害の認知行動療法」とバシッと書いてあります。

相当なボリュームもあるし、おそらく1ヶ月以上、もしくは数ヶ月かけてゆっくり読み込みたい。今はまだ冒頭部分のみですが、今のところよさそうな雰囲気です。

これ読んで改善できなければ、その次は勇気出して病院行く予定。というか、本のはじめのあたりでも、「テニスのサーブを自分で練習して、うまくならなければプロに相談するのが普通」みたいな感じで、効果がなければプロ(医者)に相談すべしと書いてありました。そういうこともちゃんと書いてあるのは、安心材料の一つ。

さて、勇者の呪いはとけるのだろうか。

SADの症状のお話:心拍数の暴走(血圧計恐怖)

人間であれば、緊張したりすると動悸が激しくなって心拍数が上がるのは当然。でも、僕の場合、一歩も百歩も先を行っている気がします。

ただ、心臓がバクバクしていても他人には比較的伝わりにくいので、手や足の震えなどと比べるとそれで直接的に「困る」ことはないんですが、僕の場合は一つ大きな問題があって。

それが病院での血圧計測定。これは10年近く前に発症した比較的新しい症状(震えや赤面症は学生時代の頃からなので、もっと前)で、人がいる場所で血圧を測る時、心拍数が暴走してまともに測ることができません。

昔から血圧計は苦手な方ではあって、毎回最初は高めに測定されちゃうので、いつも測定している看護婦さんとかに「深呼吸して、もう一回取りましょう」と言われてました。ただ、その頃は2回目にはいつも落ち着いていて正常になってました。

で、10年近く前。当日勤めていた会社の健康診断の時、血圧測定は受付してすぐ行うのですが、何台か並んでいて、隣で別の人が測定できる状態でした。その時の健康診断では、当時尊敬していた先輩がたまたま隣にいました。いつも通り1回目は心拍数が高くて数値がおかしかったので、看護婦さんに「深呼吸しましょうね」と言われました。その時、隣にいた先輩に「ははっ、X君大丈夫?」と笑われてしまい、それがきっかけで深呼吸して収まるレベルではないほど心拍数が暴走してしまい・・・。結局、その時は何度やっても落ち着くことができなくて、「他の診断が終わって落ち着いたらまた来て下さい」と。恥ずかしくて、情けなくて、その時は逃げるようにその場所を離れました。

それ以来、血圧計がとにかく苦手、というかもう怖くて、情けない話、それで健康診断もずっと行っていません。病院もほぼ行かなくなりました。ネガティブな思考もぐんぐん進んでしまい、自宅で測定するときもなかなか心拍数が落ち着かなかったり、薬局や電気屋で血圧計が置いてあるとなりを通るだけでドキドキして。。。本当に本当に情けなくて。

それ以来、いろんな理由を付けて病院や健康診断には行かなくなり、どうしても血圧測定が必要な場合に備えて、病院行く前は自宅で測定して数値を控えておくようになりました。本当に、情けないです。

これはなんとか治そうと思い、治すには慣れるしかないと思って、自宅にも血圧計を置いて測ったりしているんですが、自宅で測定しても心臓がバクバクいう自分が情けなくて、悲しくて。自宅で測定する分には、あと他人に直接測定されなければ(たとえば電気屋さんのお試しコーナーみたいな場所で)、若干ましになりましたが、でも人がいる場所では未だに恐怖に震えます・・・。

これはかなり特殊な症状だと思っていたんですが、社会不安障害による恥ずかしさなどが原因でなくても、白衣恐怖症という方もいて、血圧計が怖いという人は比較的いるパターンみたいです。

ちなみに、アホみたい話ですが、「原始時代とかなら血圧計なかったから、気が楽だろうなぁ」と、自分でも笑ってしまう妄想もよくします。

とにかく情けない話ですが、ブログに書いたら少し気も晴れた気もします。。笑

他にもこんな人いるのかな。。

基本的には運じゃないか

世の中の人々の幸せとか成功とか、基本的にはほぼ運次第じゃないか。

どんなに事業で成功しても、どんなに幸せな人生を送っていても、基本的にはその人間の生まれながらの資質であったり、環境であったり、タイミングであったり。逆に、どんな底辺な生活をしていても、同じように、生まれながらの資質や環境、タイミング、そういったものがうまくかみ合わなかっただけ。どちらが優れているとか劣っているという話ではないんじゃないか。

究極的には、どんなに最悪な犯罪を犯した人間であろうと、サイコパスと呼ばれるような、どこか生まれながら、または環境によって頭のネジが緩んでいたり、外れていたりすることで、そうなってしまうこともあるだろう。それもある種運じゃないか。

これには、個人の努力とかにもかなり影響しているはず。「俺がこの地位にいるのは、やはりそれだけ苦労して頑張ったから」なんて偉そうに言う人もいるけど、努力できる条件や環境なんてのも間違いなくある。ある成功人の「大変な努力」というのが、別の人では普通のこと(例えば朝元気に起きたり、仕事に行ったり、他人に会ったりということ)をするのにも必要なレベルかもしれない。精神に何らかの異常をきたしている我々なんかは、それを感覚的に理解できているような気がするんだけど、いわゆる一般の精神的「健常者」の方々はその視点がないのではなかろうか。

何が言いたいかっていうと、そして何を自分に言い聞かせているのかっていうと、これはみんな僕たち個人の責任ではないってこと。ずっとだめな人間だと思い込んでいたけど、ある程度まだそう感じているけど、きっと現実はそうじゃなくて、単純に難しい設定で人生過ごしているだけなのかもしれない。

SADの症状のお話:赤面症

顔が赤くなるっていうのも、頻繁ではないにしても、悩みの種の一つ。

僕の場合は、他人に何か(自分の間違い、勘違い、失敗など)を指摘されたときに、顔が、カアッと熱くなって赤くなります。恥ずかしいという気持ちが顔に表れる感じでしょうか。

恥ずかしいから顔が赤くなるって、別に普通のことだよねって言われそうですが、自分が「恥ずかしい」と感じる沸点みたいなのがすごく低いので、やっぱり人より赤面する場面が多いです。別に何も指摘されたりしなくても、あまり知らない相手と話すときに顔が赤くなったりとかしますし。

あと、人前でしゃべる時にも顔が赤くなることもあります。特に大学生時代に頻発した記憶があります。僕の場合、人前でしゃべるときには顔が赤くなるか、体が震えるかのどちらか。顔が赤くなると足とか震えることがなくて、逆に足とか手が震えてしまう場合は顔は赤くならない。不思議なことに両方発生することはまだ未経験。なんか、人体の回路がそうなっているのかな。。?それとも、たとえば顔が赤くなると、意識がそれに集中しちゃうから、体が震える暇がないとか。

ちなみに、たぶんこの前紹介した「他人がこわい―あがり症・内気・社会恐怖の心理学」だったと思いますが、ある赤面症に困っている方が、「顔が赤くなる!」という時に、鼻をかむっていう事例がありました。鼻をかむと顔が赤くなるので、赤面症じゃなくて単純に鼻をかんだだけだという言い訳ができるとか。その手があったか!!とすごく感心しました!笑(あくまで回避行動の一つなので、別に褒められることではないとは思いますが)。

僕の場合は、一時期めちゃくちゃ日焼けしてやろうと思ったことはあります。生まれつき色白なので、特に顔が赤くなるとばれやすい(と思っている)というのがあるので、肌が暗くなれば若干気にならなくなるのかなぁと。でも、頑張って日焼けしても、数ヶ月ですぐ白い肌に戻ってしまうので、それも結構大変なんですよね。日焼けサロンなんか、恥ずかしくて考えただけで無理だし。。

考えてみると、女性だと、化粧とかでカバーできたりもするのだろうか・・・。いろんなパターンがありそう。

 

読書メモ:他人がこわい―あがり症・内気・社会恐怖の心理学

「これ、フランスの本だよな」 と自問しながら読んだ一冊。これはかなりよかった。

他人がこわい―あがり症・内気・社会恐怖の心理学

他人がこわい―あがり症・内気・社会恐怖の心理学

 

内容としては、社会不安とは何ぞやを概説したという、比較的よくあるフォーマット。ただ、類書(といってもほかに2〜3冊しか読んでないけど)よりも詳細でボリュームもあり、バランスよい本だと思った。

冒頭にも書いたとおり、フランスの本とは思えないほど、社会不安障害に悩む日本人の心に染み渡った。「ああ、わかるわぁ〜、ていうか俺じゃん」という社会不安の事例を読んだ後、「xx歳、エティエンヌ」とか出てくると、「エティエンヌ!!」と、千鳥の「イカ2貫!」ばりの突っ込みが頭なのかで聞こえるくらい。

社会不安障害って、社会的なプレッシャーの強いアジア特有のものという印象もあったけど、フランスでも似たような状況というのは、興味深く、そしてある意味安心した。

ちなみに、(この本執筆時の段階では少なくとも)フランスでは社会不安障害に薬は使えなかったようです。各国状況は様々。筆者は薬には肯定的のようで、薬の認可にぐずっている国内状況にも不満も書いてありました。日本も厳しい方なのかと思ってたけど、比較的よい条件かもしれないですね。

というわけで、薬が使えないという背景もあって、この本では心理療法(行動認知療法)について、わりとしっかり目に説明ありました。なるほど、という点。実際やってみるのはやっぱり怖いかも、という点。ただ、どの本を読んでも薬だけで治るという医者はまだ一人も出会ってないので、基本的には行動を変えなければならなくて、それの裏技というか、お助け薬的にSSRIとか使う感じなのかね。

だいたい概要はつかめてきた(どの本も似たような話)ので、そろそろ行動認知療法とか、次の勉強に進もうか。

朝早起きしてセロトニン取ろうぜの巻

どうやらセロトニンっていうのが足りてないらしいんです。

セロトニンっていうのは幸せ成分みたいな言い方もされる物質で、うつ病とか社会不安障害の人とかには特に足りてないとか。社会不安障害で薬物治療するっていうとSSRIという薬が基本みたいですが、これは「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」(長え!!)という意味らしく、つまりセロトニンの取り込みをごにょごにょすると効果が出るっていうんだから、セロトニンが必要なのは間違いなさそうですよ。

最終的には薬物治療も必要になってくるかもしれないけど、まあセロトニンが足りないっていうから、普段の生活からも補給していこうと思ってね。で、とりあえず実行しているのが、朝ちゃんと早めに起きること

在宅の仕事していることもあって、時間にルーズになりがち。昔から夜型だったこともあって、夜遅くまで活動して、朝は結構ゆっくり起きています。でもね、セロトニンたっぷり取ろうと思うと、日光がすごく重要みたいなんです。だったら、日光に従った生活するのがよいはず!というわけで、なるべく朝は決まった時間に起きて、できれば午前中にランニングしたり、歩いたり、少し活動もしていこうかと思ってます。

まあ、朝早く起きるのもなかなか僕にとっては大変なんだけど、SSRI飲むよりかはまだハードルは低い。徐々にできることからやっていこうと。スモールスタート。

とりあえず1週間くらいは朝ちゃんと起きれているから、習慣化できそうな雰囲気です。気のせいか気分も少し軽い。

いやあ、なんと前向きになったんだろう。自分でも自分を褒めてやりたいくらい。

SADの症状のお話:手の震え

少しずつ自分の病気のお話も詳しくしていこうかと思います。

社会不安障害っていうのにも、いろんな症状があるのですが、まず最初に発生した症状、そして一番自分が悩んできたのが手の震え。

パニック状態に陥ることで心拍数が暴走し、結果として手が震えてくるという症状なんですが、結構いろんな場所・状況で現れます。

一番代表的な症状は「人前で話すとき」で、特にマイクを持って話すときなんかは最悪です。どうしてもマイクを使って話さないといけないときは、昔のアイドルみたいに両手でぎゅっと持った形になってしまい、とにかく不自然。片方の手で資料とか持たないといけないときなんか、もう逃げようがないんです。最初に入った会社では、定期的に「朝礼の司会」という仕事があって、とにかくこれがつらかった。思い出すだけで情けない思い出しかない。。。

少人数であっても、立場が上の人とかがいると手が震えることがあって、たとえば宴席でビールを注ぐときなんか。あと、これも最初の会社での悪夢的な思い出なんですが、入社直後に人事部の偉い人とお話しする場所があって、そのときコーヒーを出してもらったんですが、コーヒー手に持ったら震えてしまうという恐怖に襲われ、結局コーヒーはそのまま飲まず。偉い方に「あれ、コーヒーいらないの?」と言われて、「実は苦手なんです」という、自分でも信じられない言い訳で逃れたことがありました(ちなみに、僕は大のコーヒー好き)。

ほかにも、手に他人の意識がいってしまう時とかに手が震えてしまうんですが、この症状はよくなるどころか、隙さえあれば新しい状況を見つけてくるようで、どんどん震える状況っていうのは増えてきています。

最近出てきた大問題としては、人前で字を書くときに手が震えること。書痙ともいうんですが、これは本当にやっかいです。たとえばホテルでチェックインするとき、レンタカー借りるとき、銀行や役所などで自分の情報を記入するとき、クレジットカード支払いで署名するとき等々。。もうきりが無い。今まで大丈夫だった状況でも、ある日「あれ、これひょっとして手震えちゃんじゃ」と思っただけで、もうネガティブな思考があたまでぐるぐる回り始め、実際に手が震えてしまうという。

あと、もうちょっとマニアックな状況としては、歯医者さんでのレントゲン。部分的なレントゲンを撮るとき、なんか自分の指でフィルムみたいのを固定しないといけないんですが、あれも緊張して震えるようになってしまっています。緊張して手が震えるっていうと頭おかしいと思われるので、その時期通っていた歯医者では「レントゲンが怖い」という、よくわからない言い訳を伝えていました。。(ちなみに、最近通っている歯医者さんでは、フィルムを固定する器具があって、手で押さえる状況は激減しました)

よく自己啓発の本なんかで、思考は現実化するとか言うじゃないですか。あれ、マジですよ。ネガティブな意味合いだけですが。

手の震えはもう十年以上悩んでいて、ある時期なんか、本当に自分の両腕切り落とした方が気が楽なんじゃないかと思ったこともあるくらい。

完全に病んでますね。。ていうか、今思うと、性格の問題だけで済ましていた自分にびっくりするくらい・・・。

本当に治るんかいな。。