読書メモ:あがり症はなぜ治せるようになったのか
社会不安障害勉強シリーズ2冊目は、精神科医さんが書いたこの本。
精神科医が書いた あがり症はなぜ治せるようになったのか ―社会不安障害(SAD)がよくわかる本
- 作者: 木村昌幹
- 出版社/メーカー: 現代書林
- 発売日: 2009/05/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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前回の本と違って、すごく「前向き」な内容。社会不安障害の説明から、治療方法や治療事例、最後に日常生活で少しでも症状の改善につながる方法の紹介など。
これは本当に前向きな内容です。もちろんセールストーク的な面もあるには違いないけど、やはり治るんじゃないかと希望が持てるのはうれしい。精神科医に相談に行って、最初に説明してもらうような内容が網羅されている感じ。社会不安障害で病院に行こうかな。。と少しでも考えているなら、読んでも損はないかと。
「社会不安障害って病気なんだから、さあ病院行こう」となかなかならないのが実際なんだけど、でも「そんなに難しく考えなくてもいいから、風邪をひいて病院行くような感じで精神科医に会いに来て」というメッセージが伝わってきました。こんな先生なら相談する勇気が出そう。
これを読むと、基本的な治療方針としては「薬物療法」、「行動療法」などを加えるのが主流みたいですね。薬の効果、それと恐れている副作用や依存性についてもある程度説明してくれて、でも薬だけではやはりだめみたい。行動療法とかも、いろいろ調べてみよう。
ちなみに、このような薬って日本ではまだそんなに認められていないような印象だったけど、認可も進んでいて、ちゃんと保険治療で行えるというのは安心。でもね、ここでも紹介されているSSRIとかは飲み方もかなり厳しくしないといけないようだから、やっぱり一種の怖い薬には違いない。なかなか、気軽に試してみようなんてできないですよねぇ。。