社会不安障害と読書療法
昨日ジュンク堂で見てきた「不安もパニックも、さようなら」という本。最初のページをさらさら見ていたら目に付いた言葉が「読書療法」。気になったのでちょっと調べてみました。
Wikipediaによると
読書療法(どくしょりょうほう、英:Bibliotherapy)とは、題材を読むことによって心理的な支援を行う、心理療法の1つである。うつ病に効果が報告されている。
文字通り、読書によって心理的な病を癒やす療法とのこと。「そんな簡単じゃないでしょうに」と思う反面、一方向的なカウンセリングだと思えば効果もありそうな気も。
こうも書かれています。
プラセボ効果を研究するハル大学のアービング・カーシュ博士は、認知行動療法(CBT)を受けなくても、そのメリットの多くを得ることができる方法として、認知行動療法の読書療法を薦めており、臨床試験で良い結果が得られたものの中から2冊を紹介している[1]。『うつのセルフ・コントロール』、『いやな気分よ、さようなら』[2]はいずれも認知行動的な技法に関する本である[1]。
『いやな気分よ、さようなら』の臨床試験では、短期的には、標準的な認知行動療法を実際に受けたほうが改善されたが、3ヶ月後には効果は同等であった[1]。3年間の追跡調査から効果が持続的であることも示唆されている[1]。
ここにある「いやな気分よ、さようなら」は、僕が注文した「不安もパニックも、さようなら」の前著的なもの。正にこの著者が広めた概念なんでしょうか。
どちらにしても、読書療法というのは心理的ハードルが低くて、病院は検討しているけど、まず自分だけでできることをやってみたいと思っている自分にとっては最適な療法と言える。
以下がこのデビッド・D・バーンズさんの本。「いやな気分よ、さようなら」がベストセラーとのことで、それベースに、特に不安障害とかパニック障害を対象してして書き直したのが「不安もパニックも、さようなら」という位置づけのようです(Amazonのレビューによると)。
不安もパニックも、さようなら 不安障害の認知行動療法:薬を使うことなくあなたの人生を変化させるために
- 作者: デビッド・D・バーンズ,野村 総一郎,中島 美鈴,林 建郎
- 出版社/メーカー: 星和書店
- 発売日: 2011/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法
- 作者: デビッド・D.バーンズ,David D. Burns,野村総一郎,夏苅郁子,山岡功一,小池梨花,佐藤美奈子,林建郎
- 出版社/メーカー: 星和書店
- 発売日: 2004/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この2冊、昨日ジュンク堂で見てきましたが、別記事で載せた写真からも確認できるように、両方とも結構な分厚さの本。読み応えありそうです。楽しみ。