勇者は呪われてしまった。

SAD(社会不安障害)という呪いにかかってしまった勇者の日記

SADの症状のお話:手の震え

少しずつ自分の病気のお話も詳しくしていこうかと思います。

社会不安障害っていうのにも、いろんな症状があるのですが、まず最初に発生した症状、そして一番自分が悩んできたのが手の震え。

パニック状態に陥ることで心拍数が暴走し、結果として手が震えてくるという症状なんですが、結構いろんな場所・状況で現れます。

一番代表的な症状は「人前で話すとき」で、特にマイクを持って話すときなんかは最悪です。どうしてもマイクを使って話さないといけないときは、昔のアイドルみたいに両手でぎゅっと持った形になってしまい、とにかく不自然。片方の手で資料とか持たないといけないときなんか、もう逃げようがないんです。最初に入った会社では、定期的に「朝礼の司会」という仕事があって、とにかくこれがつらかった。思い出すだけで情けない思い出しかない。。。

少人数であっても、立場が上の人とかがいると手が震えることがあって、たとえば宴席でビールを注ぐときなんか。あと、これも最初の会社での悪夢的な思い出なんですが、入社直後に人事部の偉い人とお話しする場所があって、そのときコーヒーを出してもらったんですが、コーヒー手に持ったら震えてしまうという恐怖に襲われ、結局コーヒーはそのまま飲まず。偉い方に「あれ、コーヒーいらないの?」と言われて、「実は苦手なんです」という、自分でも信じられない言い訳で逃れたことがありました(ちなみに、僕は大のコーヒー好き)。

ほかにも、手に他人の意識がいってしまう時とかに手が震えてしまうんですが、この症状はよくなるどころか、隙さえあれば新しい状況を見つけてくるようで、どんどん震える状況っていうのは増えてきています。

最近出てきた大問題としては、人前で字を書くときに手が震えること。書痙ともいうんですが、これは本当にやっかいです。たとえばホテルでチェックインするとき、レンタカー借りるとき、銀行や役所などで自分の情報を記入するとき、クレジットカード支払いで署名するとき等々。。もうきりが無い。今まで大丈夫だった状況でも、ある日「あれ、これひょっとして手震えちゃんじゃ」と思っただけで、もうネガティブな思考があたまでぐるぐる回り始め、実際に手が震えてしまうという。

あと、もうちょっとマニアックな状況としては、歯医者さんでのレントゲン。部分的なレントゲンを撮るとき、なんか自分の指でフィルムみたいのを固定しないといけないんですが、あれも緊張して震えるようになってしまっています。緊張して手が震えるっていうと頭おかしいと思われるので、その時期通っていた歯医者では「レントゲンが怖い」という、よくわからない言い訳を伝えていました。。(ちなみに、最近通っている歯医者さんでは、フィルムを固定する器具があって、手で押さえる状況は激減しました)

よく自己啓発の本なんかで、思考は現実化するとか言うじゃないですか。あれ、マジですよ。ネガティブな意味合いだけですが。

手の震えはもう十年以上悩んでいて、ある時期なんか、本当に自分の両腕切り落とした方が気が楽なんじゃないかと思ったこともあるくらい。

完全に病んでますね。。ていうか、今思うと、性格の問題だけで済ましていた自分にびっくりするくらい・・・。

本当に治るんかいな。。