勇者は呪われてしまった。

SAD(社会不安障害)という呪いにかかってしまった勇者の日記

SADの症状のお話:心拍数の暴走(血圧計恐怖)

人間であれば、緊張したりすると動悸が激しくなって心拍数が上がるのは当然。でも、僕の場合、一歩も百歩も先を行っている気がします。

ただ、心臓がバクバクしていても他人には比較的伝わりにくいので、手や足の震えなどと比べるとそれで直接的に「困る」ことはないんですが、僕の場合は一つ大きな問題があって。

それが病院での血圧計測定。これは10年近く前に発症した比較的新しい症状(震えや赤面症は学生時代の頃からなので、もっと前)で、人がいる場所で血圧を測る時、心拍数が暴走してまともに測ることができません。

昔から血圧計は苦手な方ではあって、毎回最初は高めに測定されちゃうので、いつも測定している看護婦さんとかに「深呼吸して、もう一回取りましょう」と言われてました。ただ、その頃は2回目にはいつも落ち着いていて正常になってました。

で、10年近く前。当日勤めていた会社の健康診断の時、血圧測定は受付してすぐ行うのですが、何台か並んでいて、隣で別の人が測定できる状態でした。その時の健康診断では、当時尊敬していた先輩がたまたま隣にいました。いつも通り1回目は心拍数が高くて数値がおかしかったので、看護婦さんに「深呼吸しましょうね」と言われました。その時、隣にいた先輩に「ははっ、X君大丈夫?」と笑われてしまい、それがきっかけで深呼吸して収まるレベルではないほど心拍数が暴走してしまい・・・。結局、その時は何度やっても落ち着くことができなくて、「他の診断が終わって落ち着いたらまた来て下さい」と。恥ずかしくて、情けなくて、その時は逃げるようにその場所を離れました。

それ以来、血圧計がとにかく苦手、というかもう怖くて、情けない話、それで健康診断もずっと行っていません。病院もほぼ行かなくなりました。ネガティブな思考もぐんぐん進んでしまい、自宅で測定するときもなかなか心拍数が落ち着かなかったり、薬局や電気屋で血圧計が置いてあるとなりを通るだけでドキドキして。。。本当に本当に情けなくて。

それ以来、いろんな理由を付けて病院や健康診断には行かなくなり、どうしても血圧測定が必要な場合に備えて、病院行く前は自宅で測定して数値を控えておくようになりました。本当に、情けないです。

これはなんとか治そうと思い、治すには慣れるしかないと思って、自宅にも血圧計を置いて測ったりしているんですが、自宅で測定しても心臓がバクバクいう自分が情けなくて、悲しくて。自宅で測定する分には、あと他人に直接測定されなければ(たとえば電気屋さんのお試しコーナーみたいな場所で)、若干ましになりましたが、でも人がいる場所では未だに恐怖に震えます・・・。

これはかなり特殊な症状だと思っていたんですが、社会不安障害による恥ずかしさなどが原因でなくても、白衣恐怖症という方もいて、血圧計が怖いという人は比較的いるパターンみたいです。

ちなみに、アホみたい話ですが、「原始時代とかなら血圧計なかったから、気が楽だろうなぁ」と、自分でも笑ってしまう妄想もよくします。

とにかく情けない話ですが、ブログに書いたら少し気も晴れた気もします。。笑

他にもこんな人いるのかな。。